ウオークマンが壊れたので修理ができないかと孫から相談されました。イヤホンで聞くものですが、音量の調整ができなくなったらしく、最大音量でホールドされてしまっているのでとても耳に当てていられないとのこと。
家での勉強で疲れたときに音楽を聴くとのことで、困っている様子でした。
持ち帰って、とりあえず分解。
ウオークマンの中身の裏側はこんな様子。

よく見ると、左側に縦に走っている黄色のケーブルが丸印のところで切れています。
このケーブルを替えればいいと分かったので、早速販売店に部品の手配をしましたが、販売店がメーカーに問い合わせたところこの部品は修理扱いになるため、部品のみの供給はしていないといわれたとのことでした。
修理に出せば簡単に直るのですが、それではじいじに頼みに来た意味がない、きっと私に直してほしいということだろうと思って、修理に挑戦することにした。
ただ、あの細いケーブルをどうやったら修理できるのかといろいろ考えましたが、だめでもともとなのでやれるところまでやってみようということで着手することにしました。
この黄色のケーブルは、フラットケーブルというらしく、薄いプラスチックの板に銅箔の線が貼ってあり、その上をビニールのような薄い膜でカバーしたようなものです。
5mm幅くらいのなかに9本の配線が施されているため、線が細くて線間が狭く、肉眼では見えないので、スマートホンの拡大鏡アプリを使って作業。

銅箔をカバーしているビニールのようなものを、カッターの刃で剥ぎ取りながら銅箔面を出して、それに細いエナメル線をハンダ付けしていくのですが、被覆を剥ぎ取っていると銅箔まで削ってしまったり、うまく銅箔表面にエナメル線をハンダ付けできても銅箔が弱いためちぎれて外れるといったことの繰り返しで、この作業にほとんど2日間かかってしまいました。
これが、ビニールのような被覆をはいで銅箔にハンダを乗せたところ。このあとエナメル線をハンダ付けしていきます。

完成が近づいたころの写真がこれ。

ちぎれてしまわないように、エナメル線を銅箔にハンダ付けできた都度テープで固定していくという方法でやったので、こんなみっともない処理になってしまいました。
努力の甲斐があって、やっと完成しました。
組みあがった写真がこれ。

ボリュームがちゃんと機能しています。
孫がとても喜んでくれました。
今回の故障で思ったこと
部品の供給について、メーカーに弾力的な対応を考えてほしい。
確かに、こんな小さな部品をいちいち扱うのは非効率かもしれないが、一方で製品を売った責任もあると思う。
自ら修理したい個人ユーザーに販売するのは大変に思えるが、販売店通しであればそれほど手間ではないのではないかと思っている。
外国ではスマートホンを修理する権利が議論されているが、ユーザーのためにメーカーが検討してくれることを期待したい。

